ディスカス(品種紹介)

ディスカスの品種について

ディスカスは南米に住む体長15cm程度の魚でエンゼルフィッシュの仲間です。高価で、飼育方法が特殊な事から一般に 「高い、大変、難しい」と言われていますが、生息地域はアマゾン川流域で他の魚たちと変わりません。 つまり、ある程度のコツを掴めばネオン・テトラと同様の飼育方法でも飼育OKな筈で、しかも大きく体力がある分、 ネオンより簡単かも知れません。ただ、神経質な面がある為に(これが曲者?)慣れるまでが大変なのも事実です。
ディスカスには台湾、香港などで改良された改良品種と実際にアマゾン川から捕まえてきた ワイルド原種の2種類があり、それぞれを多きく分類しながら各種説明を書きましたのでご覧下さい。

ワイルドディスカス ディスカスの分布図
アマゾン河に泳いでいるのを無理やり捕まえて輸入したのがワイルドディスカス原種ディスカス とも言われます。グリーン、ブルー、ヘッケル、ブラウンの4種類に分けられて流通していますが、 右のイラストを見ても分かるように住んでいる場所が隣り合っている場所もありますのでそれぞれの特徴を併せ持った“自然交雑種” なる個体も結構います。
ワイルド個体は神経質で飼育難度は高い上、購入時に病気の発生もある為、あまり初心者向きとは言えません。 しかも、乱獲により素晴らしい個体はますます入手困難&高価になっているので最近はマニア向きとも言えるでしょう。 4種類を以下に紹介しました。

グリーン・ディスカス グリーン・ディスカス
アマゾン河の一番上流域に生息しているのがグリーンディスカスで、ワイルドの中では一番流通量が多いです。 黄色のボディに赤いスポット(点々)が入っているのが特徴で、このスポットや目の色が赤い程、 スポットの数が多ければ多い程一般に価値が高いです。価格は個体により様々で、スポットがほとんど出現していない物は3000円程度〜、 全身にスポットが出現(フルスポット)している”ロイヤルグリーン”と呼ばれる個体は10万円以上する時も珍しくはありません。

ブルー・ディスカス ブルー・ディスカス
アマゾン河の中流域に生息しているのがブルーディスカスです。うぐいす色のボディに青いブルーのラインが入っているのが特徴で、 全身にラインが入っている個体は”ロイヤルブルー”と呼ばれます。乱獲の為でしょう、ここ数年本物の”ロイヤルブルー”はほとんど見られず、 輸入されたとしても非常に高額な値段(十数万円)がついています。ロイヤル以外のブルーは結構輸入されているのですが、 ほとんどラインが入っておらず見た目に迫力が無い為、1万円〜と手頃ながらもあまり人気はありません。

ヘッケル・ディスカス ヘッケル・ディスカス
アマゾン河の支流であるネグロ河に生息しているのがヘッケルディスカスで、真中の縦縞(バーチカルライン、真中の線はセンターバーとも言われる)が太く、丸い体型 が特徴です。頭部にブルーが載っているブルーフェイスヘッケルの人気が高く価格は3万円程度〜ですが、普通のヘッケルは10cm程度の個体が1万円程度〜販売されており比較的安価です。

ブラウン・ディスカス ブラウン・ディスカス
アマゾン河の下流域に生息しているのがブラウンディスカスで、赤みのある黄色いボディに縦縞のみ入っている個体がほとんどです。 一般にブラウンディスカスは安価で3000円〜程度の値段なのですが、”アレンカー”や”リオ・イサ”と呼ばれる個体(やや上流に住んでいる)は赤みが強く、 2万円程度〜販売されています。

改良品種
原種を交配して作り出しのが改良品種で、ターコイズとも呼ばれます。 日本、ドイツ、香港、台湾、タイ、ペナン島など様々な場所で各ブリーダーが改良を行っており、それぞれがオリジナルの名前を付けて販売していますが 一番有名&ハイクオリティなのは台湾のW.W.F.F.(World Wide Fish Farm、ブリーダー名はヤットサニー) でしょう。実際、香港や台湾のブリーダーにはサニー氏の魚を種親として使用しているブリーダーも多く、その上同名を付けて販売しているのでサニー氏も怒ってました。 どうやら日本に入ったサニー氏の魚を香港や台湾のブリーダーが買って持ち帰ったり、日本のショップが魚をブリーダーに売り与えたり(逆輸入ですね)しているらしいのですが、 CDのコピーと同様に生業とするのはあまりよろしくないのでは・・・と個人的には思います。購入する方々にとっては安ければ安いほど良いのも当然ですが、 ディスカスの固定品種を作り出すには途方も無い時間と無駄が必要であり、その事を考えるとサニー氏が怒るのも無理は無いと思います。
ちょっと話が違う方向に逸れましたが、改良品種は大きく分けると5種類に分けられます。

ブルー系 ソリッドブルー・ディスカス
バブル経済時に大人気であった青系統のディスカスで、縦縞や横縞の入った個体もあります。 ホームセンターなどでは500円程度〜で多量に販売されていますが、一番人気が高いのは縞が一切入っていない“ブルーダイヤモンド”で ソリッドブルータイプ呼ばれるタイプです。全身がブルーに染まり、赤い目を持った本物のブルーダイヤは現在でも4万円程度〜販売されており、 確かに他の青系統とは一味違った雰囲気を出しています。購入に際しては出来るだけ縞が入っておらず、目が赤い個体 を選んだ方が良いのですが、横縞が全身に入った安価な個体も初心者にはオススメです。

スポット系 スポットタイプ・ディスカス
ブルー系以外の改良品種は一般的に赤系と呼ばれます。中でもこのスポット系はダントツの人気で、価格も非常に高価(2万円程度〜)です。 全身または体の一部に赤い点々(スポット)が入っているのが特徴ですが、原種の血が濃く入っている品種も多く、 飼育に難しい部類に入ります。購入に際してはスポットが多く目が赤い個体が人気ですが、目が金色の個体(金目と呼ばれる)の方が 綺麗な事が多く、この辺は好みで選びましょう。また、体型が横に長く無く、丸い個体が見た目にもオススメです。

ライン系 ラインタイプ・ディスカス
全身に横縞が入っているタイプで、流通量が多く価格も比較的安価(2000円程度〜)です。 品種によっては縞が並行であったり崩れており、バラエティに富んでいますが、全身に柄が入り、 地肌とラインの色のコントラストが綺麗な個体を選んだ方が良いでしょう。また、スポット系に比べると改良の歴史が長い為に飼育は比較的簡単で、繁殖も容易です。

パール系 パールタイプ・ディスカス
ライン系の一部ではあるのですが、小豆状の水玉が並んだような柄になっているのが特徴です。 価格や流通量、飼育難度はライン系と同様で、購入に際しても柄が全身に入った個体を選びましょう。ライン系やスポット系の魚と、 ソリッド系の魚を交配すると出現率が高い様で、改良の奥深さを感じさせてくれます。

ソリッド系 ソリッドタイプ・ディスカス
全身に柄がほとんど入っていないのが特徴で、入っていても縦縞か、頭部や尻ビレに少し横縞が入っている程度です。 価格は幅があり、2000円程度〜販売されているのですが、全身が赤くなる程人気があり、真っ赤な個体は4万円程度〜の値段がついていたりもします。 飼育難度もグレードによる所が大きく、高価であればある程飼育難度高いように思いますがく、これは原種の血が濃い事が考えられます。

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