ディスカス(繁殖方法)

ここでは順を追ってディスカスの繁殖ポイントを解説してみたいと思います。







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ディスカスは生後約1年半で繁殖が可能になります。 ただし、その多くは♀で、♂はそれから半年〜1年程度の時間が必要です。発情した個体は単独やペアで独特の行動(下記参照)を行います。 また、場合によっては混泳中の水槽内で産卵したりする事もあります。そうなったらラッキー!その2匹を隔離して繁殖の準備に取り掛かりましょう。
ブルブルの図 主な繁殖行動
・ブルブルッと震える(右上)
・向かい合ってお辞儀をする(右下)
・ペアでテリトリーを確保しようとする
お辞儀の図・2匹で産卵場所を突付いて掃除する etc…
健康な改良品種が5匹いれば大抵1ペアは出来ると思いますので、繁殖を狙う方はじっくり観察してみてはどうでしょうか。







繁殖を行うのであれば2匹を隔離しましょう。入れる水槽は45cmサイコロ水槽か、60cmワイド水槽(600×450×450)、無ければ標準60cm水槽でも何とかなると思います。産卵場所(産卵筒やパイプ)を準備してあげ、PHを6前後に落としてしばらく様子を見ましょう。また、繁殖期のペアはとても神経質なので水槽の設置場所が振動が多く人が行き来する場所だったり、隣に混泳水槽があったりするとペアは落ち着きません。新聞紙を水槽に巻くなどして落ち着いて子育て出来る環境を作ってあげましょう。







やる気満々のペアだと水質を特に調整しなくても直ぐ産卵したりしますが、少しでも稚魚が育つ確率を高くする為にもペーハーを6前後にキープします。また、ペアは水替え直後に産卵する可能性が高い(雨季に産卵する)ので、水替えを頻繁に行って稚魚を親から外す10日間を良好な水質でキープ出来るように努めます。
実際に発情・産卵させる為にはPHを5.5〜6程度まで落とした後、水替えでPHを上げると上手く行く場合が多いですが、個体によってジャストミートするPHが違いますので5〜7の範囲内でペーハーを変化させると良い刺激になるようです。




受精&孵化した様子上手く受精していれば2〜3日後には卵が黒色になってきます。全部受精している事は稀ですが、それでも多い時は100個以上の卵が受精している筈です。この時期〜体着までの間、ペアはとても神経質なので出来るだけ水槽に近づかず、放って置いてあげましょう。また、水槽の設置場所が昼間にある程度明るければライトをつける必要はありません。餌に関してですが産卵が、確認されてからは与えない方が良いです。
もし受精していない場合も、「雄雌のタイミングが合わなかった」とでも考えて数回産卵させて様子を見ましょう。
孵化

体着


体着した様子産卵が確認されてから3日後に卵は孵化します。それから更に3日後には親の体表付近を子供が泳ぐようになります(体着)。もし、孵化→体着が上手く行かない場合は、孵化した時点で水槽の水を捨てて水位を下げ、少しでも親に子供が付く確率を高くしてあげます。
また、依然としてペアは神経質なので出来る限り放って置きましょう。






体着した子供達は親の体からディスカスミルクを飲み始めます。ミルクと言っても白くありません。親の体が黒く濁っていたらミルクが出ている証拠なのでご安心を。
ここまで来れば繁殖成功まであと少しですが、時にはこの頃からペアの仲が激悪になる場合もあります。母性本能が強くなり過ぎて伴侶すら敵に見えるようですが、一時的な場合もありますので、とりあえずは放って様子を見守りましょう。あまりにもヒドイ場合は最終手段で片親を出す方法もあります。







ブラインを食べてる様子体着してから3〜4日後から稚魚はブラインシュリンプを食べれるようになります。生きの良いブラインシュリンプを親の付近に落とし、しばらくしてから稚魚達の腹部がオレンジ色になっている事で確認できます。食べているようであれば2時間毎〜(最低でも1日2回)与えてあげましょう。
ここまで来れば一安心、親達にも餌を与えますが、くれぐれも餌が残らないようにして水質の悪化には十分注意します。また、極少量であれば水替えしても問題ありません。




隔離した様子ブラインシュリンプを食べ始めてから数日が経てばハンバーグを食べる稚魚も出てきます。そうなったら稚魚を親から隔離してあげましょう。
稚魚と親を一緒に入れておくのはディスカス繁殖の醍醐味で、見ていて本当に良いものですがあまり親に付けっぱなしにしているのはお勧めできません。と言うのも、稚魚は大きくなっても親のミルクを飲もうと体表を突付くからで、ヒドイ場合はそれが原因で親が傷ついて死ぬ事もあります。
隔離する際には水槽の水ごと隔離し、あとは他の水槽同様少しづつ水替えに慣らして行きます。大きく育てたいのであればハンバーグを1日に最低3回は与えた方が良いですが、「テトラミンで育てた!」なんて猛者もいらっしゃいます。くれぐれも無理はなさらないように…

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