器具編 その4

保温装置について

熱帯魚と言うくらいですから、水を温めなければなりません。一般に25〜27℃の範囲で飼育しますが、ディスカスなどは成長を 促進するために30℃位で飼育したりもします。保温器具としてヒーター(水を温める役目)とサーモスタット(水温を感知し、設定した水温に なる様、ヒーターのオンオフを行う役目)の2つを使用しますが、最近は一体型の物も発売されています。タイプ別に3つを下記に記しましたので、参考にして 下さい。また、水槽の大きさによって使用するヒーターのワット数も変わりますが、余裕を持って30g当り100ワットの物を使用するようにしましょう。できれば、 事故による火災防止の為、空焚き防止機能が付いている商品が安全です。尚、保温器具なので当然夏場の冷却は出来ません
また、意外と忘れられがちですが、ヒーターは消耗品なので寿命があります。使用状況にもよりますが、ヒーターの寿命は1年、サーモは 5年程度です。ヒーターの寿命が来ると通電しなくなり、水を温めなくなります。水温が設定温度より低いにも 関わらず通電ランプが付いていない時はヒーターの寿命が来たと思ってください。ヒーターが寿命になったのであれば通電しないだけですが、、サーモが故障する と最悪の場合はヒーターが通電しっぱなしになって、煮魚が出来る羽目になりかねません。購入日をコンセントに書き込むかシールを貼る などして、早めに交換しましょう。また、サーモには容量があり(パッケージに書いてあります)ますので必ず容量内のヒーターを使いますが、例えば 容量が300ワット迄の時、300ワットのヒーターを1本使うよりは150ワットのヒーターを2本使用した方が、ヒーターへの負担も小さく、 1本が切れても大丈夫なので安心です。

水槽サイズ 必要量 理想量
〜20g(小型水槽) 50〜60W 50〜60W
〜40g(45cm水槽) 100W 150W
〜60g(60cm水槽) 150W 200W(100W×2本)
〜75g(75cm水槽) 200W 300W(150W×2本)
〜150g(90cm水槽) 400W 600W(300W×2本)

水量別に必要なヒーター容量と理想的な容量を右にまとめてみましたが、設置場所やお住まいの地域によって必要量は変化します。十分に 余裕を持った方が安心かと言うとそうでもなく、逆に容量が大きすぎると家のブレーカーが落ち易くなりますので適度な容量が 一番ですので注意して下さい。

保温装置の種類

ヒーターは接続方法などによって大きく分けると3タイプあります。

分離型 分離型(写真はサーモのみ)
写真の様にヒーターとサーモスタット(以下サーモ)が別になっており、ヒーターのコンセントをサーモに差し込んで使用する。水温は水槽内にセンサーを入れて 感知する為、水槽内にはセンサーとヒーターを入れなければならず、ちょっとかさばる。最初にサーモとヒーターの両方を購入しなければ ならず(セットで5000円位〜)割高なイメージがありますが、ヒーターが切れた時はヒーターのみ交換出来るので長い目で見れば 一番経済的

※分離型使用の際の注意点
他のタイプと違いセンサーがありますが、これが水槽から飛び出して空気中にあると、センサーは室温を感知してしまいます。この状態ですと冬場などはヒーターが 入りっぱなしになり、水槽内は“煮魚で一杯”になります。くれぐれもセンサーはなるべく水槽底面付近でヒーターから離れた所に 設置し、市販のキスゴムなどで水槽内に固定して下さい。また、温度設定のダイヤルは勝手に変更されない(子供が触らぬ)よう、セロハン テープなどで固定すると良いです。

一体型 一体型
分離型と違ってヒーターとサーモが一体となっているタイプで、セット水槽に付属している事が多いです。センサーが見当たりませんが、ヒーター内部で水温を感知する ようになっており、見た目にはとてもスッキリしています。価格は3000円位〜と比較的安価ですが、ヒータの寿命が来ると一式交換しなければならず、あまり 経済的とは言えません。好んで購入される方は少ないかもしれませんが、センサーの飛び出しによる事故が起き辛い為に 小さい子供がいる家庭には良いかもしれません。

オートヒーター オートヒーター
ヒーターの内部に水温を感知するICが内蔵されており、見た目はヒーターのみ。サーモが無く、コードも1本なので見た目がとてもスッキリしており、小型水槽には うってつけの保温装置です。価格も3000円位〜と比較的安価なのですが、設定温度が26℃固定で温度設定が 出来ず病気などの際に使いづらい事、ヒーターの寿命の際に割高な事、ヒーターの作動状況が目視しづらい事などがデメリットとして挙げられます。それでも 小型水槽にはオススメと言えるでしょう。

様々なヒーター&ヒーター用品

最近は小型のヒーターや外部式ろ過装置に接続して使用するタイプも発売され、色々と便利な使い方も出来るようになりました。水槽サイズ別の必要容量と、 参考までに幾つかの変わった(?)ヒーターなどを紹介します。

ヒーターカバー ヒーターカバー
熱帯魚は温度に鈍感な面もあります。特にプレコなどは通電して熱くなっているヒーターの上でのんびりし、火傷を負う事もありますので 出来る限りヒーターカバー(右写真)を使用しましょう。それと、ヒーターを底砂に埋めて使用している方がいらっしゃいますが、正常に 機能しなくなる可能性が高く、事故の可能性も出てきますので、絶対に止めましょう。

安全装置内蔵ヒーター 安全装置内蔵ヒーター
阪神大震災では鑑賞魚用のヒーターから出火し、火事が起きたそうです。ヒーターが水上で加熱すると非常に高温となりとても危険ですが、 この商品はそれを防ぐ空焚き防止安全装置がついています。見た目は普通のヒーターで価格は割高ですが、万が一を考えてこちらの購入を オススメします。

50Wオートヒーター 50Wオートヒーター
最近の小型水槽人気にともなってか小型のオートヒーターが各社から発売されています。50〜75Wと各容量で発売されていますので、 水槽サイズに合わせて購入すると良いでしょう。

外部式用ヒーター 外部式ヒーター
ニッソーから発売されたヒーターで、外部式ろ過装置のホースに接続して使用します。センサーやサーモも内蔵しているので、水槽内にヒーターを 入れなくてもOK。価格は7,800円〜と高価ですが、その魅力は十二分です。