メンテナンス編 その6

魚を掬う時

魚を掬う時は魚の生死に関わらず、迅速かつ正確に行った方が良いです。でも、魚って何万(億?)年も水中で生きてきただけあって、とてもすばしっこいです。 ここでは、ショップ店員が少し輝く(たまに汗出る)瞬間である”魚を掬う”事関係について書こうと思います。
ただ、実際に掬う時はほとんど無意識なので「この方法ならば100%確実!」なんてのはありません。 また、水槽のレイアウトなどによっても事情が変わってきますのでもしかしたら全く役に立たないかもしれません。その際には御了承を・・・

網について

様々な網の種類 お店には様々なサイズや色、網の目の大きさがあります。どのサイズを買えば良いか悩みますが、それぞれについてのアドバイスは以下の通りです。

青が無難だと思います。でも、魚の種類によっては時々白い網の方が掬い易かったりする時もあるので、「魚は色が分かるのかな!?」とも思います。ご存知の方はお教え下さい。
サイズ
目安としては水槽の奥行き(短辺)の半分程度の幅がある物が使いやすいと思います。例えば60cm水槽(奥行き30cm)ならば、15cm幅の網(Mサイズ)がオススメです。
目の大きさ
小型種のほとんどは目の小さい網(細目)で良いのですが、大きくなったセルフィンプレコやエンゼルフィッシュ、ディスカスなどはヒレの骨が固く、簡単に網を破ってしまうので荒めの方が良いでしょう。また、小型魚を細目の網で掬うと頭が網目にはまってしまう事もあるので注意しましょう。

掬い方

一言でコツを言うならば"後ろから追わず、前から入ってもらう”でしょうか。ガムシャラに追いかけてもなかなか上手く行かないのは恋愛と一緒ですね(^^;

待ち伏せ♪ by石川ひとみ1.出せる物は出してしまいましょう
流木や飾り岩など、簡単に出し入れできる物があるのであれば出した方が魚は掬い易いです。もし、完璧な水草レイアウト水槽であったのならば・・・判断は各個人にお任せします。
2.手際良く
どうやら魚は「自分が狙われている!」ってのが分かるみたいです。お客様から「あいつを掬って」と言われて掬う際には、他の個体は比較的ゆったりしているのにそいつだけパニックで逃げ捲り・・・なんて事が多々あるからです。つまり、手際良くと言うのは魚が"狙われてる!”と思う前に掬う意味です。
3.基本は待ち伏せ
右写真を見てもらうと分かりますが、立てかけてある網の中に魚が入っています。つまり魚は網が怖いのではなく、追って来る物が怖いみたい、これを逆に利用しましょう(右図参考)。注意点としては網の端と水槽面を引っ付けて魚がすり抜けないようにする事で、そうする事によって魚を潰してしまう事も防げます。
追い込み方法4.網の向き
右上写真の様に底面に対して網を少し斜めにした方が、魚が入って網を持ち上げ易いです。 ハチェットなど上層を泳ぐ魚などは下から上に網を動かして掬った方が簡単な場合もあります。
また、掬う際には網を水槽奥→手前方向に動かした方が網の中に魚が入ったかどうかを確認しやすくて良いです。 魚が水槽面側に向かい、網の奥に入らない場合は水槽面を手で”コンコンッ”と軽く叩くとビックリして網の中に入ります。 どちらにしろ手首を柔らかく動かして掬いましょう。
5.水を抜いた方が簡単な時もある
水槽に対して網が小さすぎた場合や、とにかく泳ぐのが速くて捕まえられない場合は水を減らした方が良い場合もあります。減らす目安は網の高さと同じ位ですが、水槽の引越などの場合は数センチまで水を抜いた方が早いです。
大きい魚は袋が楽6.場合によっては・・・
大型のプレコなど、網よりも手で掴んだ方が早い場合もあります(リンク集の福耳さんも「スネークヘッドは手で掴んだ方が早い」って言ってたなぁ)。また、大型魚は網で掬うと半端じゃなく暴れて部屋が水浸しになる事もありますので、袋に直接入れた方が早かったりもします(左図参照)。

掬い難い魚ベスト5

ここでは、掬い難い魚達を紹介します。役に立つ知識などではありませんが、ご参考にして下さい。

チャイナバタフライプレコ1位:チャイナバタフライプレコ
プレコの種類は全般的に掬い難いですが、中でもチャイナバタフライプレコは最悪です。水槽面と魚がピッタリ引っ付くと網で掬うのは不可能で、砂の上に移動してもらうしかありません。お店の販売水槽は小さくてさらに掬い難く、「この魚を3匹下さい」と言われた時には「少々お時間掛かりますので他の魚でも見ていて下さい」と言います(笑)。
クーリーローチ2位:クーリーローチ
販売水槽の砂が細かい事もあって、全てのクーリーローチが砂中に潜ってます。そうなると、砂ごと網で掬わないといけないのでとても気を使います。しかも見た目とは反対に、泳ぐのが速いので油断は禁物。お客様から「なるべく大きいのを掬って下さい」と言われても困ります(^^;
トロそうでメチャ速いクラウンローチ3位:泳ぐのが速い魚
これはそのままですね、逃げるのが早い魚を大きい水槽に入れると大変です。例を挙げるとアフリカンシクリッドの親サイズ、クラウンローチ、サイアミーズ、トーマシーetc・・・彼らは本気で逃げるとかなり早いです。
4位:ニョロ系
クーリーローチとカブってそうですが、こちらの場合は見た目に苦手な品種達です。元々蛇などが駄目だった事もありスパイニイールとかは苦手、ちなみに淡水ウツボは怖くて見れませんでした。(お好きな方スイマセン)
ヤマトヌマエビ5位:エビ類
ヤマトヌマエビなど掬うのは簡単なのですが、油断すると”パシッ”と飛びます。網で掬ったら水面近くでエビを手で軽く握り、飛び跳ねても大丈夫な様にして移動しましょう。
毒と電気は大変危険番外編:デンキナマズなど
一度も掬った事がないので何とも言えませんが、危険度では一番でしょう。危険すぎて水槽内に手を入れる事すら出来ません。入れる時にはゴム手袋が必要です。また、エイも形状が独特な上に毒も持っているので注意が必要ですね。