トラブル編 その4−1

夏場の水温上昇について

夏の水温上昇は熱帯魚達や水草にとって非常に重大な問題です。 種類や一日のサイクルによっても違いますが、28℃、30℃、33℃で何らかの症状がでるように感じます。 ちょっと乱暴に分けますと次のような感じになります。

28℃
ほとんどの魚は問題無く飼育できますが、小型のカラシンの一部が28℃以上になるとあっけなく死んでしまったりします。一般に高価な魚ほどデリケートで昨年私はジェリービーン・テトラがこの温度で☆になりました。また、水草ではミクロソリウムが特有のシダ病になったり、クリプトコリネが溶けやすくなったりします。
30℃
カラシン、ラスボラなど小型〜中型魚全般に負担がかかり始めます。特にプレコやエビの類は危険な状態にあると言えるでしょう。一日中この温度が続くと小型魚も死んでしまったりするので注意が必要です。水草全般にも悪影響が発生し、特に有茎草へのダメージは大きいようです。
33℃
非常に危険な状態で、一部の大型魚を除いてほとんどの魚に悪影響が現れます。水草も同様に大きなダメージを受けていますので早急な対策が必要です。

冷却方法

1.家庭用クーラーの使用
ある意味これが一番確実な方法です。室温を26℃、ヒーターの設定温度を27℃位にしておけばヒーターの電気代はほとんどかかりません。出来れば24時間入れっぱなしが理想ですが、電気代が心配な方はライト点灯時のみクーラーを入れて照明による温度上昇を抑えると良いでしょう。僕のアパートは2階建ての2階なので非常に室温が高く、昼間はライトを消しても34℃ありました。一昨年、夜帰宅してからライト点灯&クーラーを25℃で使用し、朝には26℃まで下げる事によって1匹も☆になりませんでした。
2.氷で冷やす
氷を直接水槽に入れると悪影響があると言います。僕が実験してみた限りではさほど悪影響は見られませんでしたが、念の為に直接投入は避けましょう。最近はペットボトルなる便利な物があるのでコレを利用しない手はありません。500mlのペットボトルに水を入れ、冷蔵庫で凍らせて水槽に入れるだけで水槽を冷却できます。ただ、水量に対し氷の量が多いと急激に水温が下がり、白点病を発生させますので注意しましょう。
3.ライトリフト
各社からライトを上に持ち上げる商品が発売されています。熱がこもり水温が上昇するのを避ける為ですが、効果は1〜2℃下がる程度です。小型の扇風機を使用し、水面に風を当てる事でさらに1〜2℃下げる事も出来ますので一番利用されているのではないでしょうか?ただ、ライトを持ち上げただけでは魚が飛び出してしまう可能性もあるので水位を下げるか蓋の取り付けが必要です。
また、既製品に頼らず身近にある物を利用できるのもこの方法の利点で、僕は写真の様に1台は洗濯バサミを利用しています。以下に参考商品を紹介しました。
ニッソーライトラックライトラック(ニッソー)
ライトを持ち上げる商品で、この商品は高さをある程度自由に設定できます。価格は1,500円と手頃です。
ジャレコクリーンファンフレックスクリーンファンフレックス
熱帯魚用の小型扇風機です。価格は6,800円と高価なのでホームセンターで売っている卓上小型扇風機(1,000円位?)で代用しましょう。
ライトスタンドライトスタンド
先日ニッソーから発売された商品でライトを吊り下げる為の商品です。価格は60cm水槽用で4,900円ですが、チェーンや角材を利用して同じような商品を自作しても良いでしょう。
クールファイブクールファイブ(ジェックス)
これは上部式ろ過装置の蓋の替わりに使用する商品です。小型の扇風機がついており価格は60cm用で11,000円です。高価なので上部ろ過装置の蓋を外し、卓上小型扇風機を使用した方が安上がりですね。

4.熱帯魚用クーラーの使用
お金持ちの方、熱帯魚をこよなく愛している方は熱帯魚用のクーラーを使用されています。外部式ろ過装置に接続して使用するタイプで効果は高いのですが、設置場所を誤ると効果が薄れるばかりか、クーラー自体の寿命も短くなってしまうので注意が必要です。

NC−180ニッソーNC−180
90cm水槽まで対応しているクーラーで定価は58,000円で実売40,000円位です。内部に強化ビニールで出来たパックが入っており、それを冷やす仕組なのですが、パックを1年毎に交換しないと破れてとんでもない事が起きます(体験済)。他にもレイシー社のクーラー(55,000円前後)もあり、どちらかと言うとレイシーの方がオススメです。2万円位まで価格が下がれば普及すると思いますが、なかなか難しいらしいですね。
クーラー設置に際する注意点
以前レイシーの営業マンと話をする機会がありました。クーラーを使用しているお客様の約8割が誤った設置をしているとの事で、吸排気に問題があるそうです。一番多いのはキャビネット内に収納している場合で、通常より暖かい”排気”をクーラーが吸い込んでしまうとコンプレッサーに負荷がかかり、寿命を大幅に縮めてしまうそうです。万が一キャビネット内に収納する場合は背板を外して排気を小型扇風機などで完全に排出してしまう事、前面の扉に穴を開けて吸気の温度を一定にする事が不可欠です。

材料5飛び出し防止ネットの自作
飛び出し防止ネットを自作してみました。材料は以下の通り、右の写真をクリックするとご覧になれます。