トラブル編 その8

魚の輸送方法

引越しなど、魚をパッキングする必要がある時は出来る限り確実にしてあげたいですね。 ここでは実際に問屋さんから送られてきたり、こちらから通信販売で輸送する時とほぼ同様の魚のパッキング・輸送方法を紹介します。 但し、生き物である以上、この方法で100%確実に輸送できるとは限りません。以下の方法で輸送して魚が死亡しても一切責任は持てませんのでその点は御了承下さい。
また、パッキングに際しては魚を輸送する当日は餌を与えず、飼育水の悪化を防いだ方が安全に輸送できると思います。

必要な物

今日距離の輸送は別として、お店でのパッキングには主に3つの道具を使用します。

ビニール袋
その1 右→ その2
下↓
その3
短距離の移動であればスーパーの袋などでもOKですが、袋が薄く破れ易いので心配です。出来ればショップで数枚袋を分けてもらいましょう。 使用する袋のサイズですが、小さすぎると袋が魚に無理な状態を強いる事になってしまいますし、逆に大きすぎても袋内で魚が揺れすぎて酔ってしまったりします。 袋の中に魚がスッポリ入る程度よりチョッと大きいかな程度の袋を準備しましょう。
また、ディスカスや大型プレコなどビニールを破る可能性がある場合は複数枚のビニール袋を重ねたり、間に新聞紙を挟んで(下図参照)使います。
オキシゲン4.5(スドー)、1200円輪ゴム
市販の物で十分です。1袋に数本の輪ゴムを利用しますが、大型魚をパッキングする場合は太い輪ゴムを数本準備した方が良いかもしれません。
酸素
短時間であれば必要無いですが、心配であれば使用した方が絶対に良いです。右写真の様な熱帯魚用の酸素ボンベも販売されていますし、少量であればショップでビニール袋に分けて貰う方法もあります。また、詳しくは未確認ですがスポーツ用品の酸素でも代用は効くらしいです。

パッキング方法

1.水と魚をを入れ、酸素を注入します。
水の量はこの位魚の種類にもよりますが、袋の長さの3分の1程度(右写真)水を入れます。。エンゼルフィッシュやディスカスなど大きくて体高のある魚の場合は体高よりも数cm多く水を入れ、背鰭が水面より下に来るようにしましょう。
入れる魚の数ですがカラシンなどの小型魚であれば多数一緒に、エンゼル・オスカーなどの中〜大型魚や高価な魚は念の為に1匹ずつ入れます。これについては一応近くのショップで相談して判断する事をオススメします。
水と魚を入れたら袋を絞って中の空気を出し、酸素を入れます。入れ終わる直前に袋の口を手でギュッっと締め、袋をクルクルと回してねじります
2.輪ゴムで口を縛ります。
その1
その1
その2
その2
その3
その3
その4
その4
その5
その5
パッキングに関してはココがポイントです。一応写真付きで紹介してますが、多分解り辛いと思うので、一応ショップでのやり方をじっくり見せてもらい、出来れば実際にやり方を習った方が良いかもしれません。
ねじった袋の下付近に輪ゴムを掛けて往復させ(その1)、根元のゴムを引っ張って(その2)空気がもれないようにギユッと締めます。 次に袋のねじった部分を折り曲げ(その3)、輪ゴムを引っ張りながらグルグルと袋をしばり最後に数回往復してしっかりと留めます(その4)。
また、袋下側の角が直角になっている場合は魚の頭がはまってしまう事があるので輪ゴムで留めて(その5)おきましょう。
以上の方法でパッキングし、保温がOKであれば大抵は約24時間このままで大丈夫です。 尚、袋はゴムで縛った口の方を上にして輸送し、魚が横になったり傷ついたりしないようにします。

輸送について

運ぶ季節や場所によって輸送方法は若干変わってきます。
季節が夏で暖かいのであればそのまま箱やバケツに入れて輸送しても大丈夫ですが、冬であれば保温の必要です。 また、九州から関東などへの遠距離輸送であればそれなりの準備が必要ですし、宅配便などを使っての輸送であれば尚更です。 以下にそれぞれのポイントをまとめてみました。

保温について
26℃程度の気温をキープできるのであれば特に魚が入っている袋を保温する必要はありません。キープできない場合は使い捨てカイロを袋の上方(水に当たらない部分)にガムテープなどで固定します。下方に貼り付けると水が直接温まり、温度が高くなりすぎてしまうので注意しましょう。複数の袋を輸送する際には全部の袋が温まるように複数のカイロを使用しましょう。
遠距離輸送について
一番問題なのはどうやって運ぶかですが、釣り用のクーラーボックスや発泡スチロールの箱を利用して万が一袋が破れても大丈夫なようにしておきましょう。
また、輸送に際して魚が入った袋は立てておきます。袋が横になると魚が傷つき易くなるからですが、新聞紙を丸めた物などでしっかり固定しないとひっくり返ったりしますので注意して下さい。
宅配便の使用に際して
運送会社によっては動物の運送をしないのですが、熱帯魚に関しては一応黙認してくれるようです。しかし、発泡スチロール箱などを使用して絶対に水が漏れないように注意しましょう。また、輸送日数には注意が必要で、例えば熊本からだと名古屋付近までは1泊2日で着くのですが、関東だと2泊3日となってしまいます。これだと魚にとって非常に厳しいのでタイムサービス便などを利用すれば多少運賃は高くなりますが1泊2日で着きます。さらに、北海道など宅配便では間に合わない地域へは、空港に荷物を持って行き貨物として輸送をしてもらいます。ただし、到着した空港で荷物の引渡しが行われる(家には配達してくれない)ので運賃が高い上にとても不便です。
結局はとっても面倒なのでこれも近くのショップで相談した方が早そうですね(^^;

失敗例

引越しなどで魚を輸送する事はめったにありませんが、僕は以前引越しで大失敗しました。 転居先が車で20分程の所だったので、水草や流木などのレイアウトはそのままで水を極限まで抜き水槽台ごと輸送しました。 で、到着するとカラシン類がほぼ全滅、どうやら脳震盪でも起こしたようです。正直、かなり凹みましたが、今となっては良き教訓です。 皆さんも引越し等の際には輸送に十分注意しましょう。