トラブル編 その9

ヒーターに関するトラブル

熱帯魚の飼育には欠かせないサーモスタット&ヒーター。冬場のトラブルは意外と多く、しかも手遅れになるケースが殆どある為に、ここで改めて代表的なトラブルを紹介します。 器具編とダブっている箇所が多々ありますが、確認と思って見直してみて下さい。

設置方法

外部式ヒーター縦と横、どちらが正しい?
メーカーによっては横置きを奨励しています。これは水替えの際にヒーター空焚きによるトラブルが起きるのを防ぐ為と思われます。実際にヒーターを設置してみると分かるのですが、60cm水草水槽でヒータを横置きすると結構邪魔に感じます。そんな時は縦置きするか、外部式に接続して使うタイプのヒーター(右写真)を使うのも良いでしょう。ただし、水替えの際には必ず日イーターコンセントを抜いてから作業を行うように十分ご注意を・・・
ヒーターカバーの必要性
石が焼きついたヒーター使われてない方も多いですが白いヒーターを少しでも目立たなくしますし、魚の種類によっては必要不可欠な器具です。その種類とはプレコ、コリドラスなど底面を主に動き回る魚達で、気をつけないと火傷を負ってしまいます。よってこれらの魚達を飼育する際には必ずヒーターカバーを使用しましょう。また、ヒーターカバーにはキスゴムがついていますが、すぐに硬くなります。交換用のキスゴムも50円程度〜発売されていますので定期的な交換をオススメします(熱湯でグツグツ煮ると良いらしいですが未確認)。
イメージ図砂中に入れない
ヒーターは白色の物がほとんどで、水槽内に入れるととても目立ちます。たまに底砂内部に入れて使用される方がいらっしゃいますが、砂中だけが異常加熱して水槽内の温度が均一にならない(右図)ばかりか、ヒーター自体に砂が焼きついて(右上写真、付く理由は不明)ヒーター自体の寿命を縮めるなど、大変危険ですので絶対に止めましょう。

動作の確認方法(寿命)

ヒーターとサーモスタットが分離したタイプの加熱装置はどちらが壊れたのか見ただけでは分かりません。 直接ヒーターを触って確認するのも良いですが、ヒーターが切れるとサーモスタットの通電ランプが点灯しなくなる事を利用して、以下の手順で確認してみてはどうでしょうか?

コンセントにサーモスタット、サーモスタットのコンセントにヒーターを接続(ヒーターは水中)します。この時、サーモの通電ランプが点灯していますか? ヒーターが切れている可能性が非常に高いです。ヒーターをコンセントに直接差し込み、暖かくなるかを確認してみましょう。もし、ヒーターが切れていないのであればサーモが故障しています。
ヒーターを2本(aとb)使用しているのであれば、まず片方のヒーターコンセント(a)を抜いてサーモの通電ランプを確認します。ランプが点灯していますか? サーモに接続しているヒーター(b)が切れています、新品と交換しましょう。
今度は逆にaを差し込み、bを抜きます。
ランプは点灯していますか?
サーモに接続しているヒーター(a)が切れています、新品と交換しましょう。
今回、サーモ・ヒーター共に寿命は来てないようです。但し、設定温度より水温が高いにも関わらずサーモのランプが点灯していたらサーモが故障して異常過熱している可能性もありますので注意して下さい。

ヒーター切れによるトラブルを防ぐヒント

ヒーターを交換した日付を書いておく
ヒーターを何時交換したか忘れない様に、ヒーターのコードに日付のラベルを貼っておくと大丈夫です。また、サーモスタットも長い目で見れば消耗品なのでサーモ自体に買った日付をマジックなどで書いておきましょう。
ヒーターの本数を増やす
ヒーターの寿命は見た目では分からず、また使用状況によっても変わってきます。大抵は水槽メンテナンスの際にヒーターが切れているかどうかを確認するのですが、もしヒーターを1本のみ使用の場合はそのヒーターが切れたら水温はどんどん下がってしまいます。そこで、1本のワット数を減らしてでも本数を増やす、つまり
200Wを1本使用→100Wを2本使用
した方が、ヒーター切れによる水温低下を防ぐ事が出来ます。
1年毎に1本は交換する
ヒーターは短くて1年、長くても数年でほとんどが寿命を迎えます。安心の為には毎年ヒーターを全部交換するのが一番ですが、使える物を交換するのももったいないので次の要領などで毎年1本ずつ交換します。
☆2本のヒーター(仮にa、bとする)を使用していて、約一年経ったので新品のヒーター(c)と1本を交換するとします。
・1本(今回はa)を外し、新品(c)を繋ぐ。(bはそのまま、aは保存しておく)
デジタルとノーマルの比較・その後も定期的にヒーターの消耗を確認し、bが切れたらbとaを交換する(bは廃棄)。
デジタル水温計の使用
通常、水温の変化を見る為に水温計を設置します。ですが水銀を使った体温計タイプは意外と水温の確認を忘れがちです(僕だけかもしれませんが)。そこで、懐に余裕のある方はデジタルタイプの水温計使用をオススメします。水温が大きくはっきり見えるので、餌を与える時のみならず水槽側を通った際に水温が目に飛び込み、水温異常に気付き易いです(右・右下写真)。
ちなみにデジタル水温計は1000円チョッとなので、高価な魚を飼育している場合にはトラブルが起きた時の事を考えると安心です。また、値段はしますが、設定温度の範囲を越えるとアラームで知らせてくれるタイプの商品(5000円程度)もありますので、アジアアロワナなどの超高額魚飼育には保険と思って使用するのも良いでしょう。

加熱装置による火事

ぱっと見た感じ 熱帯魚を飼っていて火事になった話を極々まれに聞きますが、ほとんどはトラッキング現象によるものらしいです。 トラッキング現象とはコンセントの差込口付近に溜まった埃に引火して火事になる事で、最近は熱帯魚に関わらず火事の原因として非常に多いそうです。 これを防ぐのはコンセントの差込を定期的に清掃するしかないでしょう。
加熱装置にはヒーターとサーモスタットがあります。
ヒーターは壊れても異常過熱しませんが、サーモスタットは壊れると場合によっては大被害を起こす事があります。 そう、ヒーターを通電しっ放しにするのです。そうなると魚や水草が煮えるばかりではなく、最終的には80℃程度まで水温が上昇します(メーカー談)。 使用している水槽がアクリル水槽だと、その温度で水槽が変形して水がこぼれて火事が起こったりしますし、ガラス水槽でも同様のケースが起きかねません。
サーモの故障を防ぐのはサーも自体の定期的な交換しかありません。メーカーは1年毎の交換を奨励していますが、サーモは高価なのでなかなかそうは行かないでしょう。 僕の経験では大体5年を目安に交換するか、上で書いたようにデジタル水温計などを利用して、トラブルの際には早急に対応出来るようにするしかないのではないでしょうか。